派閥と会派の違いは?会派は政党とも少し違う?言葉の意味を徹底解説!

政治

最近、派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件を発端とした派閥の解散のニュースを目にすることが多いと思います。

(2024年1月25日時点で)これまで、安倍派の清和会、岸田派の宏池会、二階派の志帥会、森山派の近未来政治研究会の4つの派閥が解散を発表しました。
一方で、「野党6党1会派が一致団結して~~」というようなニュースも耳にします。

そしてここでふと思う事なのですが、

派閥と会派の違いって何?

と思うわけです。
今日はこの派閥と会話の違いについて徹底的に解説していきます。

会派って何?

ではまず、会派について説明します。

2024年1月現在で、日本にどのような会派があるのか見ていきましょう。

  • 自由民主党・無所属の会
  • 立憲民主党・無所属
  • 日本維新の会・教育無償化を実現する会
  • 公明党
  • 日本共産党
  • 国民民主党・無所属クラブ
  • 有志の会
  • れいわ新選組
  • 無所属

以上の9つの会派があります。そして、またふとここで見なさん思いますよね?

政党と会派って違うの?自由民主党・無所属の会って何?

はい、そうなんです。政党と会派は違うのです!

会派は、議院内で活動を共にしようとする議員のグループのことを言います。
勿論同じ政党に所属する議員で構成されるのが普通ですが、政党に所属していない議員同士で会派を組んだり、複数の政党で一つの会派を構成したりすることもあるのです。

そして、会派を組むことで、衆議院・参議院で一定の地位や便益が付与されます。
つまり、衆議院・参議院では、政党ではなく会派で活動単位を管理しており、衆議院・参議院での発言時間や議員運営委員の人員割当は全て会派をベースに決められているのです。

では、政党はどのようなグループのことを言うのでしょうか?
政党は、政治について同じ意見をもつ人たちがつくるグループのことを言います。
会派との違いは、会派の機能が衆議院・参議院に限られているのに対して、政党は衆議院・参議院に限られていない点です。

わかりやすく考えると、
同じ意見の集団として政党を組んだ人たちが、衆議院・参議院で何かしらの地位や便益等を得るためにグループを組んだのが会派
ということですね。

こう考えると、先ほどの「自由民主党・無所属の会」や「立憲民主党・無所属」、「日本維新の会・教育無償化を実現する会」、「国民民主党・無所属クラブ」は異なる政党・集団が組んだグループだ、ということが良く理解できますね。

派閥って何?

では、派閥とは何でしょうか?皆さんはこちらの方がイメージつきやすいと思います。

具体的に言うと、自民党は以下の6つになります。(2024年1月25日時点)
・麻生派の志公会
・安倍派の清和政策研究会
・二階派の志帥会
・茂木派の平成研究会
・岸田派の宏池会
・森山派の近未来政治研究会

つまり、同じ政党の中で、考え方もしくは利害が近い議員が集まったグループと言うことができます。

そして、麻生派は三木武夫、安倍派は岸信介、二階派と森山派は河野一郎、岸田派と茂木派は吉田茂に系譜を引く等、歴史的に脈々と受け継がれてきました。

こう考えると、派閥解散と言っていますが、歴史的に繋いできた集団を簡単に解散できるのかは疑問が残るところですね!

まとめ

皆さん、いかがでしたでしょうか。

「会派」と「派閥」の違いが良く分かったと思います。

会派  ・議院内で活動を共にしようとする議員のグループ                  
・衆議院と参議院では会派を1つの活動単位として管理しているので、複数の政党で1つの会派を構成することもある(ちなみに、政党とは政治について同じ意見をもつ人たちがつくるグループのことを言う)
派閥・同じ政党の中で、考え方もしくは利害が近い議員が集まったグループ

これからは、ニュースで「会派」や「政党」、「派閥」の言葉が出てきても、正しく理解することができますね!

今後もこういった政治の気になる言葉について解説していく予定ですので、楽しみにしていてください!

ではまた!

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