マグロとカツオの違いとは?見分け方を徹底解説

動物

いきなりですが、皆さんはマグロとカツオの見分け方をご存知でしょうか?

居酒屋やお寿司屋さんでマグロやカツオが出てきたときに間違えることは無いと思いますが、泳いでいる時の写真を見たときに、

「これってマグロ?カツオ?」

と疑問に持たれた方はいると思います。

この記事では、マグロとカツオの違い・見分け方について徹底的に解説しようと思います!

マグロ

マグロはスズキ目サバ科に属する魚類です。

マグロは暖かい海で生息していますが、種類によって生息地が異なります。
では、どのような種類がいるのでしょうか。
実はマグロは大きく7種類に分けられます。

①クロマグロ
太平洋の熱帯・温帯海域に生息しており、全長3mほどの大型魚です。
東京では「ホンマグロ」と呼ばれ、高価格魚として知られています。
あのすしざんまいで年始の初セリで卸されるのもこのクロマグロですね!

②タイセイヨウクロマグロ
地中海や黒海、また温帯海域に生息しており、全長4m~5mでマグロの中で最も大きい種類です。
乱獲のため、ICUNのレッドリストにより絶滅危惧種と指定されていましたが、乱獲の防止により2021年に低危険種にランクが引き下げられました。

③ミナミマグロ
特に南半球の亜熱帯・温帯海域に生息しています。
日本ではインドマグロとも呼ばれ、大きさは約2mの中型魚です。
今ではこのミナミマグロが最も絶滅が危惧されています。
味はクロマグロと同じくとても美味しく、甲乙つけがたい味です。

④メバチマグロ
メバチマグロもミナミマグロと同じ中型魚で大きさは約2mです。
メバチマグロは南北の熱帯海域に生息しています。(ただし地中海には生息していません。)
また、マグロの中では最も深いところを泳いでいます。

⑤ビンナガマグロ
生息地は地中海も含む南北の熱帯海域です。
大きさは約1mで小型のマグロです。

⑥キハダマグロ
キハダマグロはビンナガマグロと同じく、南北の熱帯海域に生息しています。
大きさは約1m~3mの小型~中型のマグロです。

⑦コシナガ
世界の熱帯・温帯に生息しており、大きさは約1mの小型魚です。
一般にはほぼ知られていないマグロです。

この中でも⑤ビンナガマグロと⑥キハダマグロはツナ缶に用いられており、
⑤ビンナガマグロのツナ缶は「ホワイトミート」、⑥キハダマグロのツナ缶は「ライトミート」と言われています。
⑥の方がポピュラーなツナ缶で、⑤の方が少し値段が高めです。

マグロにも色々な種類があり、食事の使われ方も違うことが分かりましたね。

カツオ

それでは次にカツオです。

実はカツオもスズキ目サバ科に属しています。

カツオもマグロと同じく色々な種類がありますが、ここでは日本で良く流通している5種類のカツオをご紹介します。

①カツオ
これが俗に言われる「本ガツオ」と呼ばれるカツオであり、初がつお(4月~5月)と戻りがつお(8月~9月)の二回旬があります。
体長は約50cmでマグロより小さめです。
静岡県で最もよく漁獲されます。

スマガツオ
スマガツオの大きさは約1mで、なかなか世に周らないレアなカツオです。
ただややこしいのが、高知県では、③の「ヒラソウダガツオ」を「スマ」と呼び、本来のスマガツオを「モンズマ」と言います。
お腹のところについている黒い斑点が特徴的です。
このスマガツオがカツオの中で最も美味しいという人も多いです。

ヒラソウダガツオ
全長約50cm~60cmで、高知県で良く漁獲されるカツオです。
足が早く、なかなか都内では出回りにくく、すごく美味しいカツオです。

マルソウダガツオ
ヒラソウダガツオと同じく全長約50cmほどで、ヒラソウダガツオより丸みを帯びているので、「マルソウダガツオ」と呼ばれます。
そして、ヒラソウダガツオより更に足が早いので、鰹節や加工食品にされることが殆どです。

ハガツオ
最後にハガツオです。
全長約1mで、太平洋海域でどこでもよく漁獲されます。
ただし、味については、他のカツオと比べて少し劣ると言われています。

ということで、カツオも色々な種類があって、私達は知らず知らずに使い分けて食べ方を変えていることがわかりましたね。

マグロとカツオの見分け方

では本題のマグロとカツオの見分け方です。

種属の違い

まずは種族についてですが、
マグロはスズキ目サバ科マグロ属
カツオはスズキ目サバ科カツオ属

で、属しているところが当然違います。

大きさの違い

マグロは、マグロの中で小型のビンナガマグロやコシナガでも約1mと大型魚に分類される大きさですが、カツオは約50cmとマグロよりかなり小さいです。
クロマグロについては約3mにもなるので、大きさは全然違いますね!

模様の違い

カツオはエラからしっぼにかけて線状の縞模様がありますが、カツオにはありません。
写真で見分けるにはこの見分け方が一番分かりやすいかもしれませんね。

また、マグロは背びれや腹びれに黄色になっている箇所がありますが、カツオにはありません。

まとめ

皆さんいかがでしたでしょうか。

マグロやカツオの種類がたくさんあること、そして、マグロとカツオは大きさや模様で見分けられることが分かりましたね!

マグロカツオ
種属スズキ目サバ科マグロ属スズキ目サバ科カツオ属
大きさ全長1m~3m全長約50cm
模様・背びれや腹びれに黄色の部分がある・エラからしっぽにかけて線状の縞模様がある

海の生き物の中には、見分け方が難しい生き物が多く、マグロやカツオの様に日常で目にする魚でさえも、いざ見分け方を聞かれると答えに困ってしまいますよね。

これからも、このような見分け方が難しい生き物について取り上げていこうと思います!

ではまた!

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